4時起床。
降り続く雨。
まったくやる気が起きずにウジウジして過ごす。
食欲も無いがラーメンを食べて7時に出発する。
45分で肩の小屋に到着。
霧が深く視界10m。
相変わらず雨も強い。
全く眺望のない西鎌へ。
楽しくない!
双六に12時着。
微妙な時間についてしまった。
11時なら迷わず三俣へ、14時なら双六で泊まる。
でも12時。
しばらく迷うが近くで休憩してた二人組が黒部五郎へ向かうという。
つられて僕も歩き出す。
小屋で聞いた情報によると黒五や三俣へ向う道の内、雪の為まともに歩けるのは中道だけだと言う。
少し登った所にある分岐を中道へと折れる。
しばらく行くと雪渓に出た。
「結構急だな。。。」
独り言をつぶやきながら雪渓を渡る。
しばらく行くとまた雪渓だ。
これを何回も繰り返す。
「おかしい。」
小屋の人が
「巻道は10カ所以上雪渓が有って大変だよ」
と言っていたのを思いだす。
もしかして道を間違えた??
しかし僕の後ろにはほぼ同時に小屋を出た二人組がいる。
彼らも小屋番さんの話を聞いてたはずだ。
「三人とも間違えるはず無いよな」
等と考えながら歩いてたけど
完全に間違えてました。
行くのは無理と言われた”巻道”を歩いてました。。
三俣と黒五の分岐で追い付いて来た二人組さんと話す。
「間違えちゃいましたねぇ」
とか話してると彼らとコースは違えど目指すゴールが同じだと知る
「え? 立山ですか?」
思わず声が大きくなる。
僕は今回、自分の限界を試してみたくなって
中房から入って槍、三俣を通って立山まで(僕にとっては大縦走!)という計画を立てていた。
彼らは
上高地から槍、黒五を通って立山へ行くという。
「もしかしたらまた会うかも知れませんね」
最後にこう言葉を交わしてそれぞれの今日の目的地を目指す。